2019年に公開され、ウィル・スミスがジーニー役を熱演して世界的大ヒットを記録した実写版『アラジン』。CGを駆使した魔法の演出とともに観客を圧倒したのが、息をのむほど広大な砂漠の景観です。
この実写版の主要な撮影場所となったロケ地は、中東ヨルダン南部にある「ワディ・ラム(Wadi Rum)」です。「月の谷」の異名を持つワディ・ラムは、赤褐色の大地と巨大な奇岩が連なる世界遺産の砂漠地帯であり、『アラビアのロレンス』や『オデッセイ』など数々の名作映画が撮影されてきた伝説的なロケーションです。
広大な砂漠シーンやアラジンが魔法の洞窟へと向かう過酷な旅路は、このヨルダンの大自然の中で実際に撮影されました。一方で、活気あふれるアグラバーの街路や宮殿内部の壮大な空間は、イギリスのロングクロス・スタジオに建設された巨大なオープンセットで美術チームが数ヶ月をかけて精巧に再現したものです。本物の砂漠が放つ圧倒的なスケール感と最高峰のセット美術が融合したことで、実写版ならではのリアリティが誕生しました。