視点をグローバルに向けると、世界のペット事情における猫の存在感はさらに圧倒的です。世界の猫の飼育数ランキングでは、アメリカ(約7,400万頭)と中国(約6,500万頭)が突出した2強を形成しており、これにロシア、ブラジル、ドイツなどが続いています。日本は世界ランキングで見るとトップ10前後に位置しており、国土面積や人口規模を考慮すると、世界でも有数の「猫愛好国」に数えられます。
日本市場において特に際立っているのが、猫の平均寿命と高齢化の推移です。かつて外援飼育が一般的だった昭和・平成初期、猫の寿命は10歳前後とされていました。しかし、完全室内飼育率が9割近くに達し、キャットフードの栄養バランス改善や動物医療の高度化が進んだ結果、現在の平均寿命は15.79歳(人間の年齢に換算すると約80歳相当)まで伸びています。
寿命の延伸に伴い、慢性腎臓病をはじめとする高齢猫特有の疾患に対する新薬開発や、シニア猫専用の介護グッズ、見守りカメラなどの先端テクノロジーが急速に市場を拡大させています。