三井寿の物語には、ファンを驚かせる意外な裏話が存在する。実は、連載開始当初の構想では、三井は「武石中のMVPシューター」という華々しい過去を持つ設定ではなかったのだ。
井上雄彦先生や集英社の制作陣の間では、体育館での喧嘩騒動を引き起こす「ただの不良役」として登場させる予定だったという。しかし、喧嘩のシーンを描き進める中で、三井というキャラクターに対する思い入れが深まり、急遽ストーリーを大幅に変更。彼を過去に光のあった元MVP選手とし、バスケ部への劇的な復帰を果たすシナリオへと舵が切られた。この偶然とも言える方向転換こそが、日本のバスケットボール漫画の歴史を変えた不朽のドラマを生み出すこととなった。