一般社会では言葉が広範な意味で使われがちだが、臨床心理学や精神医学の分野では慎重な概念の描き分けが行われている。精神疾患の診断基準であるDSM-5(米国精神医学会)などでは、一定の年齢以下の小児に対する反復的な性的欲求や衝動を「小児性愛症(Pedophilia)」と定義しており、俗語としての「ロリコン」とは必ずしも同一視されない。
心理学者や社会学者の間では、現実の行動に至らない精神的・美学的な好みの傾向と、実際の児童に対する加害リスクを伴う病理的症状を区別することの重要性が長年指摘されてきた。この二者の混同は、当事者への過度な社会的烙印(スティグマ)を生む一方で、真に必要なリスク介入や治療的アプローチを難しくする側面も抱えている。