味わいの印象を大きく左右しているのが、チョコレートと焼き菓子部分の比率です。明治の公表データおよび各種分析によると、2つの商品には明確な設計の違いが存在します。
「きのこの山」は、全体の約70%がチョコレート、約30%がクラッカーで構成されています。上層のカカオ感引き立つチョコと下層のまろやかなミルクチョコによる「2層構造」を採用しており、口に入れた瞬間に濃厚なカカオの風味がダイレクトに広がります。軸となるクラッカーはプレッツェルのように香ばしく焼き上げられており、後味をすっきりと引き締める役割を果たしています。
対する「たけのこの里」は、全体の約31%がチョコレート、約69%がクッキー生地という構成です。バターの風味が香るサクサクとしたクッキーをチョコレートでコーティングしており、噛んだ瞬間にチョコと生地が口の中で同時にほどけ、一体となって溶け合います。チョコ単体を味わうきのこの山に対し、たけのこの里は「焼き菓子としての完成度」を極限まで高めた設計といえます。