志村さんの歴史は、そのまま日本のテレビバラエティの発展史と言っても過言ではない。元々はザ・ドリフターズの付き人からスタートし、志村けんとしてグループの正式メンバーに昇格。TBS系列で放送された大ヒット番組『8時だョ!全員集合』で見せた「東村山音頭」や「ヒゲダンス」は、日本中の子供たちを爆笑の渦に巻き込んだ。
その後、フジテレビ系で放送された『志村けんのバカ殿様』や『志村けんのだいじょうぶだぁ』などで、自らの冠コント番組を確立。殿様、変なおじさん、ひとみばあさんなど、記憶に刻まれるキャラクターを次々と生み出した。毎週の放送に向け、スタッフと妥協なくコントの台本を練り上げ、リハーサルを重ねる姿勢は職人そのもの。プライベートな家庭生活よりも、スタジオで観客や視聴者を笑わせることこそが、彼の生きる喜びだった。