モデルとして順風満帆だった彼女に、人生を決定づける転機が訪れます。1988年、NHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』のヒロインオーディションに挑戦したことでした。約2,300人もの応募者の中から、演技経験がほとんどなかった山口智子が見事に主役・小野純子役に選ばれたのです。
モデルから女優への経緯において、彼女自身は当初「受かるはずがない」と記念受験のような感覚だったと述懐していますが、審査員を惹きつけたのは技術を超えた生命力と明るさでした。この抜擢により、彼女は本格的に女優の道を歩み始めます。
そしてこの作品は、私生活における最大のパートナーとの出会いの場でもありました。純子の弟の友人・林金太郎役を演じていたのが、若手俳優の唐沢寿明でした。撮影現場で意気投合した二人は、過酷な収録スケジュールを支え合う中で深い信頼関係を築き、交際へと発展します。
後に1992年に発生した「山口智子宅侵入事件」の際、真っ先に駆けつけて彼女を守ったのが唐沢寿明であったエピソードは広く知られています。困難を共に乗り越えた二人は1995年12月に結婚を発表。会見で見せた気取らない笑顔と強い絆は、平成を代表する理想の夫婦像として現在も語り継がれています。