ネット上で定期的に騒がれる「激痩せ」「重病説」の根底にあるのは、10代半ばから約30年近くにわたって彼女を苦しめている摂食障害(拒食症および過食嘔吐)です。遠野さんは自著『摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。』の中で、15歳の頃から体重の増減と嘔吐に支配されてきた壮絶な日々を詳細に告白しています。
摂食障害に加え、彼女は強迫性障害、パニック障害、重度のうつ症状を併発していることを公表しています。世間からは単に「痩せすぎ」と外見だけで判断されがちですが、本質は脳の機能不全と強い心理的ストレスが引き起こす深刻な慢性疾患です。食道炎や低血糖、栄養失調によるめまいなど、身体的なダメージを日常的に受けながら、日々「命をつなぐための食事」と格闘しています。
テレビ番組の密着取材や手記でも、彼女は「食べることが怖い、でも食べないと生きられない」という極限のジレンマを語っています。現在の細身の体躯は、流行のダイエットや意図的な美容の結果などではなく、過酷な精神的苦痛と病魔に向き合い続けている結果であるという事実を認識する必要があります。