『丙午の女』解体新書!恐れられた歴史的迷信の真相と最新映像化

『丙午の女』解体新書!恐れられた歴史的迷信の真相と最新映像化

『丙午の女』解体新書!恐れられた歴史的迷信の真相と最新映像化の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

話は江戸時代まで遡る。都市を焦土と化した大火の陰には、恋人に会いたい一心で放火未遂を起こした少女、八百屋お七の存在があった。彼女が1683年の丙午生まれとされたことが、すべての悲劇の引き金となる。

この事件を格好のゴシップとして飛びついたのが、当時の大衆作家・井原西鶴だ。彼が著した『好色五人女』によって、お七の物語は誇張され、劇ドラマとして日本全国へ拡散した。「丙午生まれの女子は火災を引き起こし、男を滅ぼす」という歪んだイメージは、実在の少女の手記ではなく、フィクションのヒットによって決定づけられたのだ。メディアが流した娯楽が、数百年続く呪縛へと化けた典型例と言える。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。