『必殺仕事人V』の最大の魅力は、ハードボイルドな裏稼業の冷徹さと、ホームドラマ的なコミカルさが見事なバランスで同居する人間関係にあります。南町奉行所で「昼行灯」と蔑まれる中村主水を中心に、裏の顔を持つ個性豊かな面々が集結しました。
チームの相関図は、情報収集と元締的ポジションを担う何でも屋の加代(鮎川いずみ)とおりく(山田五十鈴)、実行部隊の若手として前線に立つ組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)、そしてサポート役の西順之助(ひかる一平)、それらを束ねつつ決定打を放つ中村主水(藤田まこと)という強固な布陣で構成されています。
家庭内では姑のせん(菅井きん)とりつ(白木万理)に頭が上がらない主水が、一歩路地裏へ出れば冷酷無比な殺し屋へと変貌する落差は、本作でも最高峰のキレを見せました。