昭和最後の色男、火野正平が遺したもの――「昭和のプレイボーイ」と呼ばれた男の、憎めない素顔と美学

昭和最後の色男、火野正平が遺したもの――「昭和のプレイボーイ」と呼ばれた男の、憎めない素顔と美学

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1970年代から80年代にかけて、彼の名は芸能ニュースの主役だった。最高で「同時に11人の恋人がいた」とも噂され、マスコミは連日、彼の動向を追った。普通なら社会的に抹殺されてもおかしくない状況だ。しかし、彼は違った。

記者たちに自宅前で囲まれた際、彼は逃げることも怒ることもせず、煙草をくゆらせながら「しょうがないじゃない、好きなんだから」と、どこか飄々と答えた。その嘘のない態度が、かえって世間の毒気を抜いてしまったのだ。言い訳をせず、泥をかぶる覚悟がある。その潔さが、彼のプレイボーイとしての格を決定づけた。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。