ネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に見受けられるのが、「多摩川の河川敷なのだから、誰でもいつでもフラッと行ってトラックを自由に走れるのではないか」という誤解です。この認識のズレは現場でのトラブルに直結します。
結論から言えば、古市場陸上競技場の個人利用は完全に自由開放されているわけではありません。団体による「ふれあいネット」を通じた専用利用の予約が入っている時間帯は、予約している団体に独占的な利用権があります。陸上トラックの内側で少年サッカーの公式戦が行われている最中に、トラックをランナーが横切ったり外周を大人数で走り込んだりすることは、競技進行の妨害や接触事故につながるため固く禁止されています。
個人でトラックを使ったインターバル走やペース走を行いたい場合は、平日の日中など専用予約が入っていない時間帯を確認して利用するのが原則です。また、河川敷ならではの物理的環境として「風」と「砂埃」があります。川沿い特有の強い吹き下ろしの風が吹く日には、クレーの砂が激しく舞い上がり、目や喉を痛めやすくなります。着替えを行う本格的なロッカールームやシャワー棟、日差しを遮る観客スタンドの屋根は存在しないため、荷物の防水対策や防塵対策、簡易テント等の持参が必須となる点も大きな盲点と言えます。