手足口病は、主にコクサッキーウイルスA6、A16やエンテロウイルス71(EV71)などが原因となるウイルス性感染症です。大人は過去の不顕性感染(症状が出ずに免疫を獲得すること)によって抗体を持っている場合が多く、集団全体で見れば感染リスクは決して高くありません。
しかし、ひとたび家庭内で子どもが発症した場合、濃厚接触者となる親の家庭内感染確率は約10%〜30%に跳ね上がります。特にオムツ交換や食事の介助、寝かしつけなどを一手に担う保護者は、ウイルスに直接曝露するリスクが極めて高くなります。
手足口病の感染経路は主に以下の3つです。
- 飛沫感染:咳やくしゃみ、至近距離での会話による飛沫の吸入
- 接触感染:水疱の内容物やウイルスが付着した手・タオル・おもちゃ等を介した接触
- 糞口感染:便中に排出されたウイルスが手指を介して口に入る感染(オムツ替え時の最大の感染ルート)
大人の潜伏期間は3日〜7日程度です。子どもが回復し始めた頃に親が発症するという時間差が生じるため、看病疲れで免疫力が落ちたタイミングを狙い撃ちされる形で発症するケースが目立ちます。