春先によくある誤解が、「梅の木にとまっている緑色の鳥=ウグイス」という思い込みです。古来より「梅に鶯(うぐいす)」という言葉がありますが、実際に早春の梅や河津桜の花蜜を吸いにやってくる鮮やかな黄緑色の鳥は、ほぼ間違いなくメジロです。
姿だけでなく鳴き声にも明確な違いがあります。ウグイスのさえずりは「ホー、ホケキョ」という伸びやかで間のある独特のリズムを持ちます。これに対し、メジロのさえずりは「チョビチョビ」「チルチルフィーツー」と極めて早口で細かく転がるような節回しを特徴としています。
聞き分けのポイントは音のテンポと密度です。静寂の中に一発響くような澄んだ声であればウグイス、小刻みに休みなく連続して歌い上げるような声であればメジロと判断すると、現地でも迷うことなく識別できます。