北陸新幹線を語る上で外せないのが、洗練された青と銅色のラインを纏った「E7系・W7系新幹線電車」だ。JR東日本が所有するものをE7系、JR西日本が所有するものをW7系と呼び分けるが、基本設計は完全な共通仕様となっている。
この共通化には、過酷な地理的条件を克服するための高度な技術が凝縮されている。急勾配が続く碓氷峠付近の登降坂対策や、東日本の50Hzと西日本の60Hzという電源周波数の切り替え機能。さらに厳しい降雪地帯を走行するための強力な耐寒耐雪設備。JR東日本とJR西日本という異なる事業者が手を取り合い、一貫した最高レベルの安全性を追求した証である。
車内インテリアも和の美意識で統一されている。伝統工芸の意匠を取り入れた普通車から、洗練されたグリーン車、そして最上級の「グランクラス」に至るまで、移動時間そのものを上質な体験へと昇華させる工夫が凝らされている。事業者間の垣根を越えたコラボレーションが生んだ名車と言えるだろう。