同行の最大の特徴とされたのが、決算書データをコンピュータで分析して機械的に融資の可否を決める「決算書スコアリングモデル」だった。人件費を削減し、面談なしで短期間に融資を行うという謳い文句は一見スマートに見えたが、現場の審査能力を軽視したこの仕組みこそが致命的な罠となった。
粉飾決算や偽造された書類を見抜くすべを持たず、他行で融資を断られたハイリスクな事業者が殺到。融資実行から間もなくして返済が滞る案件が急増し、文字通り不良債権問題の雪だるま式な悪化を招いた。実体を見抜く泥臭い審査を排除した結果、ポートフォリオの質の悪化は歯止めがかからなくなり、創業時の資本金は瞬く間に食い潰されていった。