都会から転校してきた主人公が降り立つ「稲羽市」。四方を山に囲まれ、中央に大きな河川が流れ、どこかノスタルジーを感じさせるこの町の景観は、山梨県笛吹市(ふえふきし)およびその周辺地域がモデルとなっています。
開発陣が現地取材(ロケハン)を重ねて構築した世界観には、甲府盆地特有の開けた空と遠くに見える稜線、そして盆地に発生しやすい「濃霧」の気象条件が見事に反映されています。作中で重要なキーワードとなる濃霧の情景は、まさにこの地形だからこそ生まれた演出です。
石和温泉郷として知られる笛吹市は、賑やかな観光エリアと静かな住宅街、そして広大な果樹園が混ざり合う独特の空気感を持っています。「都会の喧騒から離れた、どこにでもありそうで唯一無二の地方都市」という『ペルソナ4』の絶妙な舞台設定は、この笛吹市のロケーションがあってこそ完成したと言えます。