彼を一躍時の人へと押し上げた代表作こそが『先輩がうざい後輩の話』だ。主人公の五十嵐双葉と、一見大雑把ながら何かと面倒見の良い武田先輩との絶妙な距離感を描いた本作は、発表直後から圧倒的な支持を獲得した。一迅社とPixivが共同運営するwebコミック誌「comic POOL」での連載が始まると、その人気は一気に全国区へと拡大。過剰なドタバタ劇ではなく、オフィスでのちょっとしたやり取りに宿る甘酸っぱさが読者の心を掴んで離さなかった。
商業化以降も破竹の勢いは止まらず、単行本の重版が重なるごとに漫画業界内での評価も確固たるものとなった。等身大のキャラクター造形と、読者の身近にありそうな職場風景の見せ方が秀逸で、単なる一過性のブームで終わらないロングヒットを記録している。