一方で、「顎を引く意識を持つと、かえって頑固な二重あごになってしまう」と悩む声も散見されます。この現象が起きる最大の原因は、「顎を引く」動作を「顎先を首元に押し込む動作」と誤認している点にあります。
正面を向いたまま無理やり顎先だけを首へ押し付けると、顎下の軟部組織がギュッと圧縮され、誰でも例外なく二重あごが形成されてしまいます。これは首の後ろ側にある後頭下筋群を縮こまらせ、頚椎の自然なカーブを押し潰す極めて不自然な力みです。さらに、肩が内側に入った「巻き肩」や「猫背」のまま顎だけを引こうとしても、逃げ場を失った喉元の皮膚が余り、かえって首が太く短く見えてしまう悪循環に陥ります。