流出データがいかにして一般の目に触れるに至るのか。その流転ルートを辿ると、匿名の闇市場と表層Webをつなぐ太いパイプが見えてくる。元データはまず、高度な暗号化通信を特徴とするTelegram内の非公開チャンネルや地下フォーラムで売買・共有される。ここでは違法データのファイルパックが頻繁にやり取りされている。
アングラ空間で取引されたコンテンツは、やがてアクセス数を稼ぎたいインフルエンサーやインプレッション目当ての自動アカウントの手によって、X(旧Twitter)などの巨大プラットフォームへと持ち込まれる。特にイーロン・マスクによる収益化施策の導入以降、過激なコンテンツでインプレッションを稼ごうとする誘惑が強まり、悪質画像の拡散速度は従来の比ではない。これに対し、国内インフラを担うLINEヤフー株式会社をはじめとするプラットフォーマー各社は、AIを活用した画像ハッシュ照合や手動モデレーションを急ピッチで強化しているが、次々とアカウントを変える拡散者とのいたちごっこが続いている。