偽トロキャプチャ(通称:偽トロ)は、ニンテンドーDS、3DSシリーズ、PSP、PS Vitaなど、外部映像出力端子を持たない携帯ゲーム機のために開発された後付けのハードウェアキャプチャ基板です。
その仕組みは、ゲーム機内部のマザーボードと液晶ディスプレイを繋ぐフレキシブルケーブル(配線)の途中に専用の割り込み基板をハンダ付けし、液晶へ送られるデジタル映像信号(RGB信号やクロック信号)と音声信号を分岐させるというもの。取り出した信号は基板上のコントローラーチップでUSBデータへ変換され、本体の外装に増設されたUSB端子からPCへ出力されます。
「偽トロ」というユニークな名称は、かつてソニーが開発者向けに提供していたPSPの公式映像出力アダプタ「チロル」や、公式キャラクターの「トロ」にちなんでネットコミュニティで呼ばれ始めたパロディ的ネーミングが定着したとされています。
携帯ゲーム機の実況動画が「暗い部屋で画面をカメラ直撮りする」しかなかった時代に、くっきりとしたデジタル画質でPC録画を可能にした偽トロは、当時のゲーム実況・携帯機キャプチャの歴史を大きく変える技術革新となりました。