一般に「エコノミークラス症候群」として知られる病態の正体は、医学的には肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症の複合的な発症プロセスを指している。長時間同じ姿勢を保つことで足の静脈内で血液が鬱滞(うったい)し、ゼリー状の血栓が生成される。この状態を放置すると、身体を動かした瞬間に血栓が剥がれて血流を駆け巡る。
厚生労働省による啓発活動でも注意喚起がなされており、車中泊や長距離移動だけでなく、オフィスのパソコン作業中でも発症例が相次いでいる。Yahoo!ニュースの医療・ヘルスケアコーナーなどでも広く取り上げられている通り、肺の主要な血管が完全に塞がれると急性の呼吸不全や血圧低下を招き、病院への緊急搬送すら間に合わない緊急事態に発展しかねない。