ここからは、金融サービスを長年取材してきた記者としての結論を提示する。住信SBIネット銀行とドコモの連携は、すべての人にとって最適解ではない。利用者の行動パターンによって、費用対効果が明確に分かれるからだ。
この連携を活用すべき人
日常的にd払い・dカードを利用しており、ドコモの通信サービスを主回線としている人には、住信SBIネット銀行 ドコモ 口座連携は高い利便性をもたらす。特に、給与受取を住信SBIネット銀行に集約し、決済をd払いに統一している場合は、金利上乗せ条件を無理なく達成できる可能性が高い。
また、投資信託や外貨預金、NISAなどを同一口座で管理したい人にとっても、住信SBIネット銀行の機能性は国内ネット銀行の中でも突出している。ドコモとの連携は、その入口を広げる役割を果たす。
期待外れに終わる可能性が高い人
一方、ドコモ経済圏をほとんど使っていない人、キャンペーン特典だけを目当てに口座を開設する人には、正直なところメリットは薄い。金利優遇の条件を満たすために無理に決済手段を変えると、家計管理が複雑化し、結果的に手数料や心理的コストが上回るケースもある。
また、「ドコモとつながるから安心」という理由だけで金融商品を選ぶのは危うい。銀行口座は通信サービスと異なり、生涯にわたる資産管理の基盤となる。ブランドの親近感ではなく、金利・手数料・機能性という実利で選ぶべきだ。