ネット上の情報には、科学的な根拠を欠いた誤解や極端な言説が散見されます。正しい知識をもとにファクトチェックを行いましょう。
誤解①:「冷たいアイスを食べると体を温めようとして基礎代謝が上がる」
一部で囁かれる「アイスダイエット説」ですが、これは明白な誤りです。冷たいものを夜間に胃へ流し込むと、内臓温度が一時的に低下し、自律神経系は体温低下を防ぐために末梢血管を収縮させます。結果として血流が悪化し、代謝向上どころか胃腸機能の低下と翌朝のむくみを招きます。
誤解②:「乳製品のトリプトファンが睡眠ホルモンになるから安眠できる」
牛乳由来のトリプトファンがメラトニンの原料になるのは事実ですが、摂取してからメラトニンへと代謝されるまでにはおよそ10時間から15時間を要します。つまり、夜寝る前に食べたアイスのトリプトファンがその夜の睡眠を助けることは生化学的にあり得ません。むしろ糖分の過剰刺激による悪影響のほうが圧倒的に上回ります。