実際に手術を受けた患者たちが発信する鼻孔縁挙上のブログ経過写真やSNS上のコミュニティ投稿を精査すると、クリニックの宣伝用ビフォーアフター写真だけでは決して窺い知ることのできない、壮絶なダウンタイムの実態が浮き彫りになります。
手術直後から抜糸までの1週間は、切開部位に強い腫れと皮下出血が生じるだけでなく、鼻呼吸のしづらさや突っ張り感が生じます。とくに患者の手記で頻出するのが「抜糸直後の絶望感」です。
「抜糸した直後の鏡を見て、小鼻のフチがガタガタの段差になっていて血の気が引いた。本当にきれいになるのか毎日ノイローゼ寸前だった」(都内在住・20代後半女性の経過ブログより)
こうした声が物語るように、鼻孔縁挙上の傷跡の経過は一直線には回復しません。傷口の治癒過程において、術後1ヶ月から2ヶ月にかけては「瘢痕(はんこん)の拘縮期」に入り、組織が硬化して赤みが最も目立ちます。小鼻のフチという影になりやすい部位を切開するとはいえ、ノーメイクでは赤紫色の切開線が露わになり、コンシーラーでも隠しきれない期間が存在します。
組織が完全に柔らかさを取り戻し、赤みが白っぽい成熟瘢痕へと落ち着くには最低でも6ヶ月から1年を要します。ブログの長期経過レポートを時系列で分析すると、術後3ヶ月を境に段差がなじみ始め、半年経過時点でようやく「切除部分の境目が気にならなくなった」と実感するケースが全体の7割を超えています。ダウンタイムの波をあらかじめ想定し、精神的な耐性を持てるかどうかが満足度を左右する大きな分かれ道です。