国際電話番号にまつわるセキュリティ対策において、多くの人が見落としている重要な盲点が存在します。
第一の盲点は、「+1」が必ずしもアメリカ合衆国本土からの発信とは限らない点です。北米番号計画(NANP)の対象地域には、ジャマイカ(+1-876)やバハマ(+1-242)といったカリブ海の島国が含まれており、これらの地域宛ての国際通話料金は一般的な北米宛てよりも極めて割高に設定されています。「+1だからアメリカの知人かと思った」と誤認して折り返すと、超高額な通話料請求に直結します。
第二の盲点は、「国内の固定電話番号(03や06など)が表示されていても国際電話であるケース」です。発信元番号通知を改ざん(スプーフィング)し、海外のコールセンターから日本の市外局番に見せかけて発信してくる高度なサイバー手口が確認されています。表示された番号が国内のものであっても、機械音声による自動案内が流れた場合は即座に通話を切断しなければなりません。