サロンワークやヘアカタログで用いられるヘアレングスは、頭頂部からの単純な全長の数値だけでなく、「毛先が身体のどのパーツに位置しているか」によって体系化されています。それぞれの特徴と定義を見ていきましょう。
1. ベリーショート(耳たぶより上)
ベリーショートの定義は、サイドの髪が耳たぶよりも短くカットされ、襟足も首のラインに沿ってすっきりと刈り上げまたはタイトに収められたスタイルです。トップの長さは数センチから10cm未満が多く、顔まわりの輪郭や首筋、鎖骨のラインが完全に露出します。ハンサムショートの極端に短い形やピクシーカットなどがこれに該当し、マニッシュで洗練された印象を与えます。
2. ショート(耳下〜顎ライン)
サイドの毛先が耳下から顎のラインまでの長さを指します。後頭部に丸みを持たせるグラデーションカットが施されることが多く、首元が美しく見えるのが特徴です。トップやサイドにボリュームを出しやすく、骨格補正効果が最も高いレングスの一つです。
3. ボブ(顎ライン〜肩上)
毛先のラインが顎下から肩に触れない程度まで切り揃えられたスタイルです。ショートとの大きな違いは段差(レイヤー)の少なさにあり、髪の重なりによって面とツヤが強調されます。近年は肩すれすれの長めボブを指す「ロブヘア(ロングボブ)」もこのカテゴリの派生として高い人気を誇ります。
4. ミディアム(肩〜鎖骨ライン)
毛先が肩から鎖骨のくぼみに届く長さを指します。結べる長さでありながら、おろしても重すぎない絶妙なバランスが支持を集めています。肩に当たって自然な外ハネを作りやすいのもこのレングス特有の性質です。
5. セミロング(鎖骨下〜胸上)
毛先が鎖骨下からバストトップ(胸の上部)に位置する長さです。女性らしい柔らかさとヘアアレンジの自由度の高さを両立できる王道のレングスであり、巻き髪やアップスタイルなど多彩なアレンジに対応できます。
6. ロング(胸上〜アンダーバスト)
毛先がバストトップからアンダーバスト(ブラジャーのアンダーライン付近)に到達する長さです。しっかりとした長さがあるため、エレガントで華やかな存在感を放ちます。一方で、毛先のダメージ管理や日頃のドライヤー時間が長くなるなど、ヘアケアの重要性が一段と高まる領域です。
7. スーパーロング(アンダーバスト以長)
スーパーロングのセンチ基準としては、毛先がアンダーバスト、みぞおち、あるいは腰に届く長さを指し、頭頂部からの長さでおおよそ60cm以上が目安となります。維持するためには頭皮環境のケアから日々の摩擦予防まで徹底したメンテナンスが求められます。