国際基準であるWLTCモードは従来のJC08モードに比べて実態に近いとされますが、依然として実燃費との間に15〜25%前後の開きが存在します。軽自動車 実燃費 WLTC 違いが生じる根本的なメカニズムを理解しなければ、納車後の燃料消費に頭を抱えることになります。
試験室内のシャシーダイナモ上で測定されるWLTCモード試験では、電装品の電力消費によるエンジン負荷が極めて限定的な条件下で計測されます。しかし現実の走行では、盛夏のカーエアコン稼働、冬場のシートヒーターやデフロスターの使用、さらには同乗者の重量や荷物の積載が加わります。排気量がわずか660ccに制限されている軽自動車は、普通車に比べてエンジン出力に対する負荷変動の比率が極端に大きいため、補機類の作動がそのまま燃料消費率の急悪化へと直結します。
さらに、日本の市街地に特有の「300メートルごとの信号停止」「平均速度20km/h以下の渋滞」という走行プロファイルは、WLTC市街地モードの加減速パターンよりも過酷です。停止状態からのゼロ発進時に最も多くのガソリンを消費するため、車両重量が重いモデルほどカタログ値からの乖離幅が拡大する構造になっています。