星野源『Family Song』歌詞の真意と血縁を超えた家族像の全貌

星野源『Family Song』歌詞の真意と血縁を超えた家族像の全貌

星野源『Family Song』歌詞の真意と血縁を超えた家族像の全貌の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

日本中を巻き込んだ社会現象『恋』と「恋ダンス」の熱狂から約10か月。2017年8月16日に発売された『Family Song』は、アーティスト・星野源にとって極めて大きな転換点となるシングルでした。当時、音楽メディア各社のインタビューにおいて本人は「『恋』の次に出す曲として、同じようなダンスナンバーを求められる空気はあったが、今自分が本当に作りたい温かいソウルミュージックを形にしたかった」と率直に振り返っています。

制作の契機となったのは、日本テレビ系水曜ドラマ『過保護のカホコ』(脚本:遊川和彦、主演:高畑充希)の主題歌オファーでした。過保護に育てられた主人公が自分自身の足で歩み出す成長譚であり、同時に「家族とは何か」を問い直すホームドラマ。星野源はこの物語の根底にあるテーマと誠実に向き合い、いわゆるお茶の間的な団らんソングではなく、1960年代から70年代初頭の温かいモータウンサウンドやサザンソウル(スタックス・レコード系)のエッセンスを取り入れた本格的なブラックミュージックのアプローチを選択しました。

レコーディングには、長岡亮介(ギター)、河村"カースケ"智康(ドラム)、伊賀航(ベース)、櫻田泰啓(ピアノ)といった名うてのミュージシャンが結集。さらに武嶋聡によるストリングス&ホーンアレンジが加わり、血の通った温もりと緻密なグルーヴが同居する圧巻のトラックが完成しました。発売初週で約19.2万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで堂々の1位を獲得。フィジカルCDのみならず、配信プラットフォームやストリーミングサービスでも長期にわたりチャート上位を維持する大ヒットを記録しました。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。