客観的な事実を見極めるためには、まずマルファン症候群の特徴と症状について正確な医学知識を把握する必要があります。
マルファン症候群は、細胞と細胞をつなぐ結合組織の主要成分である「フィブリリン1(FBN1)」遺伝子の変異などを原因とする遺伝性の難病(指定難病167)です。発症頻度はおよそ3,000人〜5,000人に1人とされ、骨格系だけでなく、眼や心臓血管系など全身の多様な器官に病変が現れます。
臨床現場における診断は、国際的な基準である「改訂ゲルント基準(Ghent nosology)」に則って厳格に行われます。単に手足が長いという外見のみで判断されることは決してありません。
マルファン症候群において最も警戒すべきは大動脈解離や大動脈瘤などの循環器疾患であり、激しい運動制限を課されるケースも少なくありません。しかしアンガールズの二人は、若手時代から現在に至るまで、リアクション芸や長時間の立ち仕事、過密スケジュールを20年以上走り続けており、重篤な心血管系の持病を抱えている兆候は一切見受けられません。