数字や制度の解説だけでは見えてこない、学校生活のリアルな実態について、保護者や卒業生のコミュニティ取材から得られた証言を検証します。
都内の私立中高一貫校に子どもを通わせる保護者は、手厚い学習指導の恩恵を次のように語ります。
「放課後補習やスタディサプリ等を活用した学習管理が徹底されており、定期テストで基準点に達しない生徒への指名補習も手厚い。学校側が大学受験までのロードマップを敷いてくれるため、親が学習進度を管理する精神的負担は格段に軽くなりました」
その一方で、保護者同士の経済的付き合いや部活動の遠征費に関する戸惑いの声も少なくありません。SNSや進路相談コミュニティでは「授業料が無償化されても、海外語学研修への参加費用や指定タブレットの買い替え費用が重なり、家計のキャッシュフローを圧迫している」といった生々しい告白が見受けられます。
他方で、公立高校出身の難関大合格者からは、公立特有の環境が育む強靭さについての証言が得られました。
「公立は良くも悪くも放任主義。先生が手取り足取り教えてくれるわけではないため、自分で参考書を選び、自習計画を立てて弱点を克服する『自学自習の習慣』が身につきました。大学進学後や社会人になってからの主体性は公立の環境で培われたと確信しています」