ネット上の情報には一部誤解や誇張が含まれており、現場でのトラブルや空振りの原因となっています。ここで代表的な3つの誤解を正しておきます。
誤解1:「満月でも大潮であれば爆湧きする」という誤認
潮の干満差が大きい大潮であっても、満月の月明かりが海面を照らしている夜は、ホタルイカが表層まで浮上してこない傾向が顕著です。大潮の満月よりも、中潮や小潮の新月(闇夜)の方が圧倒的に身投げの発生確率は高くなります。
誤解2:「波が高い日の方が岸に打ち上げられやすい」という勘違い
強風で白波が立っている日は、海中が砂で濁り、ホタルイカは底深くに潜伏してしまいます。また、荒れた海に立ち込むのは極めて危険です。身投げは「波で無理やり打ち上げられる」のではなく、「穏やかな凪の夜に自力で浅瀬に迷い込み、引き波で取り残される」現象であることを認識してください。
誤解3:「獲れたてのホタルイカは現場でそのまま生食できる」という危険な誤解
ホタルイカの内臓には旋尾線虫(せんびせんちゅう)という寄生虫が高確率で寄生しています。厚生労働省の通達でも明記されている通り、生食する場合は「マイナス30度で4日以上(またはマイナス40度で40分以上)の完全凍結」または「沸騰水で内臓まで十分に加熱(茹で上げ)」することが義務付けられています。現場で生きたまま丸呑みするような行為は重篤な腸閉塞や皮膚疾患を引き起こす危険があり、絶対に避けてください。