ネット上の掲示板や通販サイトのレビュー欄で頻繁に交わされる「電子レンジでパンに焦げ目がつくわけがない」という懐疑的な意見。この噂の真偽を検証するにあたり、まず結論から言えば、選ぶ器具の構造によって結果は180度分かれます。
一般的な電子レンジは、食材に含まれる水分分子をマイクロ波で振動させて摩擦熱を生み出す仕組みです。そのため、通常の耐熱容器にパンを入れて加熱すると、内部から水蒸気が放出されてパン全体がしんなりとした「蒸しパン」のような状態になり、メイラード反応(加熱によって糖とアミノ酸が反応し褐色に色づく現象)は発生しません。
しかし、近年の発熱技術を採用した製品は、マイクロ波を吸収して瞬時に200℃以上の高温に達する特殊セラミックやフェライト素材のプレートを内蔵しています。これにより、マイクロ波がパンの水分を直接加熱するのを遮断しつつ、熱くなった上下のプレートでパンの表面をダイレクトに焼き上げるため、ガス火や電気式ホットサンドメーカーに匹敵する「外はカリカリ、中はふっくら」とした本格的な焼き上がりを実現しています。