梶原山公園最大の魅力は、遮るもののない圧倒的な開放感にあります。標高約279メートルの山頂広場に立つと、正面には雄大な富士山がそびえ、眼下には清水港、駿河湾、そして静岡市街地がジオラマのように広がります。昼間は南アルプスの山並みまで見渡せるクリアな視界が広がり、空気の澄んだ秋から冬にかけての富士山の展望は息をのむ美しさです。
夕暮れから夜にかけての時間帯は、この場所の真骨頂といえます。夕日が富士山を赤く染めるトワイライトタイムを過ぎると、街の明かりが徐々に灯りはじめ、静岡市屈指の絶景夜景スポットとしての顔を現します。その圧倒的な光量と広がりが評価され、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが認定する日本夜景遺産(自然夜景遺産部門)にも登録されています。
また、春には山頂一帯に植えられた山桜やソメイヨシノが咲き誇り、花見の名所へと変貌します。例年の桜の見頃は3月下旬から4月上旬で、淡いピンクの花びら越しに残雪の富士山を望む贅沢な景観は、多くの写真愛好家を惹きつけてやみません。