8.6秒バズーカーの足跡を振り返る上で欠かせないのが、お笑い史上に残る異常なブレイク速度です。2014年4月にNSC大阪校36期生としてデビューした二人は、同年冬にリズムネタ「ラッスンゴレライ」を公式YouTube等で披露するやいなや爆発的なバズを巻き起こしました。
多くのファンやメディアが疑問を抱いたのが「ラッスンゴレライ 意味」という点でした。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、タナカシングルの公式な証言によれば、「深夜のガストでネタ合わせ中、集中力が切れたはまやねんを笑わせようと、その場のノリと語感だけで口から出たナンセンスフレーズ」が正体でした。意味がないからこそ中毒性があり、子どもから大人までが真似をする社会現象へと発展したのです。
コンビ名の由来についても、公式プロフィールや本人の回想によると、二人が敬愛していたロックバンド「0.8秒と衝撃。」と、漫画『頭文字D』の主人公が駆る愛車「AE86」からインスピレーションを受けた「8.6秒」に、語感のインパクトが強い「バズーカー」を掛け合わせたものでした。
結成わずか1年足らずで頂点に達した二人のスケジュールは過密を極めました。1日の睡眠時間が1時間未満、テレビ収録や地方営業を1日何十件も分刻みでハシゴする過酷な生活の中、ブレイク時の最高月収は約500万円超に達したことが後の特番で明かされています。しかし、この異常な上昇気流こそが、その後の急降下の伏線となってしまいました。