甲殻類アレルギー 症状は、皮膚症状(蕁麻疹、紅斑、瘙痒感)、呼吸器症状(咳、喘鳴、喉頭浮腫)、消化器症状(腹痛、下痢、嘔吐)、そして最も重いアナフィラキシーショックに分類される。日本では年々、成人の甲殻類アレルギー受診者が増えており、ある大学病院の2026年報告では、成人食物アレルギー外来の約12%が甲殻類を主因としていた。
見逃せないのが甲殻類アレルギー 交差反応だ。トロポミオシンは甲殻類(エビ、カニ、ロブスター、ヤドカリ)だけでなく、軟体動物(イカ、タコ、貝類)やダニ、ゴキブリにも類似構造が存在する。そのためエビアレルギーの人はカニでも反応しやすく、さらにダニ抗原との交差反応で「エビを食べていないのに症状が出る」こともある。興味深いのはアニサキスアレルギー エビの関連で、アニサキスへの感作がエビのトロポミオシンと交差し、エビ摂取で蕁麻疹を起こす症例が学会で報告されている。魚介類をよく食べる人は、エビ単独の問題として捉えないほうがよい。