ファンアートや同人イベント、あるいは個人観賞用として缶バッジ57mm自作に挑戦するクリエイターが増加しています。家庭用マシンや小ロット印刷所を利用する際に、初心者が最も陥りやすいトラブルが「仕上がり線の勘違い」です。
完成品が直径57mmだからといって、画像データを直径57mmジャストで作成すると、印刷工程やプレス加工時に必ず周囲に白い余白が生じます。缶バッジは金属パーツの裏側へ紙とフィルムを巻き込んでプレス成型するため、表面に見える「仕上がりサイズ」の外側に「巻き込み幅(塗り足し)」を設ける必要があります。
一般的な印刷所が配布している缶バッジ57mmテンプレートを確認すると、缶バッジ57mm原稿サイズは直径約70mm前後(内訳:仕上がり部57mm+巻き込み部約13mm)に設定されています。キャラクターの目や文字など、絶対に切れてはいけない重要要素は、直径50mm前後の「安全表示エリア」の内側に収めるのがプロの鉄則です。
また、昨今のハンドメイド界隈では57mm缶バッジロゼットの自作も大流行しています。リボンやレースを幾重にも縫い合わせるロゼットにおいて、土台となるフェルト芯やマグネットプレートも「57mm専用規格」がベースになっています。市場に流通する手芸用パーツの多くが57mmを基準にモールド設計されている点も、クリエイターがこのサイズを選び続ける大きな要因です。