Perfumeのファンコミュニティ(ファンクラブ、SNS、知恵袋など)を観察すると、一般的なアイドルグループのファンとは根本的に異なる特徴が見受けられます。それは、「早く結婚して幸せになってほしい」「電撃婚の知らせが出ても100%祝福する」という温かいエールが圧倒的多数を占めている点です。
この受容的なファンの空気感の背景には、3人がこれまでラジオ番組『Perfume LOCKS!』や各種メディアで率直に開示してきた「結婚観の変遷」があります。
20代前半の「無邪気な共同幻想」
20代前半までのインタビューでは、3人は声を揃えて「30歳くらいまでに、できれば3人同じタイミングで結婚したい」と無邪気に語っていました。「子ども同士を同じ学年にして遊ばせたい」といった微笑ましい夢を公言していた時期があり、当時の彼女たちにとって結婚は、青春の延長線上にある自然なステップとして捉えられていました。
30代を迎えて芽生えた「個人の人生とユニットの成熟」
しかし、30代の大台を迎え、国立代々木競技場や東京ドームなどの大型アリーナツアーを成功させ続けるなかで、そのトーンは大きく変化しました。自著や特番のインタビューにおいて、あ〜ちゃんは「3人一緒じゃなくても、それぞれのタイミングでそれぞれの幸せを見つければいい」と言及。かしゆかも「自分のペースを崩してまで形にこだわる必要はない」と語り、のっちも「1人でいる時間の心地よさ」を肯定するようになりました。
世間が押し付ける「適齢期」のプレッシャーを軽やかに受け流し、まずはプロのパフォーマーとして最高峰のエンターテインメントをファンへ届けることに誇りを見出す姿勢こそが、長年にわたり独身を保ち続けている最大の要因です。