日本の面積は一度決まったら不変の静的な数値ではありません。地殻変動、火山活動、そして国土地理院による衛星測位(GNSS)技術の進歩によって、ミリ単位・平米単位で常に更新が続けられています。
例えば、小笠原諸島の西之島における活発な火山活動による新島の形成や、沿岸部の埋め立て事業、侵食による海岸線の後退など、自然現象と人工的改変の双方が国土数値を微動させています。関係機関の技術者や測量現場の専門家は、「近代的な数値地図測量技術の向上により、かつて境界未定だった山間部や湖沼の画定が進み、精緻な国土管理が年々アップデートされている」と証言しています。
さらに現場で熱気を帯びているのが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)やエネルギー資源関連の調査船が展開するEEZ内の資源探査です。南鳥島沖の水深約6,000メートルの海底で確認された莫大なレアアース泥や、日本海・太平洋側に眠るメタンハイドレート、海底熱水鉱床など、世界第6位のEEZが持つ経済的・安全保障的価値は計り知れません。「平地が狭い島国」という制約の裏側には、広大な海洋領土に眠るフロンティアという未開拓の巨大な資産が存在しています。