夏の香嵐渓が持つポテンシャルは、自然鑑賞や川遊びだけにとどまりません。歴史・文化・食が一体となった重層的な楽しみ方ができる点が、実際の来訪者から高く評価されています。
敷地内にある生きた民俗資料館「三州足助屋敷(さんしゅうあすけやしき)」では、豪農の屋敷を再現した茅葺き屋根の涼やかな空間の中で、昔ながらの手仕事体験が楽しめます。機織り、藍染め、竹細工、紙漉きなど、職人の指導を受けながら自分だけの作品を作るプログラムは、子どもの夏休みの自由研究としても定番の支持を得ています。実際に体験した保護者の記録でも、「クーラーのない昔ながらの日本家屋なのに風が通り抜けて涼しく、子どもが夢中で竹とんぼを作っていた」といったリアルな実感が綴られています。
さらに、五感を刺激するのが香嵐渓の鮎の塩焼きグルメです。巴川の清流を眺めながら、炭火でじっくりと遠火焼きにされた天然仕立ての鮎にかぶりつく瞬間は、夏旅の醍醐味そのもの。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとジューシーで、程よい塩気が渇いた身体に染み渡ります。
散策の後半には、香嵐渓から徒歩数分の「足助の町並み(重伝建地区)」へと足を延ばすのが鉄板ルートです。戦国時代から宿場町として栄えた白壁や黒板塀の商家が並ぶ通りには、古い町屋をリノベーションしたハイセンスな古民家カフェや自家焙煎珈琲店が点在。冷たい水出し珈琲やかき氷を味わいながらのカフェ巡りは、大人の休日を贅沢に彩ってくれます。