ゴルフファンの間で時折見られる誤解や、一般に知られていない制度上のルールについて整理します。
第一の誤解は、「予選カットがないため下位選手は消化試合になるのではないか」という点です。実際には全く逆です。米LPGAツアーの年間ポイントランキング(CMEポイント)や賞金ランクはわずか1打のスコア差で順位が激しく変動するため、最終日の18番ホールまで1ストロークも気が抜けないサバイバルが続きます。
第二の重要なポイントは、JLPGA所属の日本選手が優勝した場合の「米ツアー参戦権利」です。TOTOジャパンクラシック 歴代優勝者を振り返ると、畑岡奈紗、鈴木愛、古江彩佳、稲見萌寧、竹田麗央といった名手たちが激闘を制してきました。日本ツアー登録選手がこの大会で優勝すると、即座に翌シーズンの米LPGAツアー出場権(メンバーシップ資格)を行使するかどうかの選択権が与えられます。予選会(Qシリーズ)を経ることなく世界の頂点へステップアップできる唯一のプラットフォームであり、選手生命を一変させる巨大なチャンスなのです。