ここで改めて、基礎的なバックボーンを整理しておきましょう。芸人くっきーの本名は川島邦裕(かわしま くにひろ)。1976年3月12日生まれ、滋賀県守山市の出身です。吉本興業に所属し、NSC大阪校の13期生としてキャリアをスタートさせました。同期には次長課長、ブラックマヨネーズ、徳井義実(チュートリアル)など、後の賞レースを席巻する実力派が顔を揃えていた黄金世代の一角です。
高校卒業後の1994年、幼稚園からの幼馴染であったロッシー(城野克弥)と「野性爆弾」を結成。心斎橋筋2丁目劇場やbaseよしもとを拠点に活動を開始するも、そのあまりにシュールで先鋭的なネタは観客を選び、長らく「劇場で最もウケるか最も滑るかの両極端なコンビ」としてアンダーグラウンドのカリスマ的存在であり続けました。テレビ番組のオーディションに落ち続け、経済的に困窮する下積み時代を10年以上経験した苦労人でもあります。
テレビ露出が増えるにつれ、本名の「川島邦裕」から親しみやすい愛称である「くっきー」名義での出演が定着していきましたが、大きな転機となったのが2019年の改名劇です。くっきー改名の理由と経緯は、同年8月18日に放送された人気バラエティ番組『行列のできる法律相談所』の企画が引き金でした。番組内で著名な占い師から「名前にビックリマークを付け足して『くっきー!』にすると画数が格段に良くなり、運気が最高潮に達する」と助言を受けた彼は、その場のノリを装いながらも即座に正式改名を決断。末尾に「!」を足しただけのマイナーチェンジに見えましたが、この改名を機にアートや世界進出の運気がさらに加速し、文字通りグローバルなブレイクへと結びついていきました。