シミ抜きにおいて「熱いお湯を使えば油が溶ける」「漂白剤を使えば白くなる」という直感的な思い込みは、時に大切な衣服を完全に破壊してしまいます。
まず、60℃以上の熱湯をかける行為は厳禁です。ファンデーションには皮脂や角質といったタンパク質汚れも混ざり合っているケースが多く、熱湯をかけるとタンパク質が熱凝固を起こし、繊維に焼き付いて二度と取れなくなってしまいます。油分を乳化させる適温は、人間の体温よりわずかに高い「38℃〜42℃前後のぬるま湯」が最も安全かつ効果的です。
さらに、塩素系漂白剤の使用にも注意が必要です。ファンデーションに含まれる紫外線吸収剤や一部の金属酸化物は、塩素系漂白剤と化学反応を起こして「ピンク色や赤褐色に変色」する現象(アゾ反応)を引き起こすことがあります。色柄物はもとより、白いシャツであっても漂白を行う際は必ず「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」を使用してください。