実際にフリー構図素材を活用している現場のクリエイターたちは、どのような恩恵を受け、また何に苦心しているのでしょうか。SNSやコミュニティ上に寄せられる本音の声を検証すると、興味深い実態が浮かび上がります。
多くのプロ志望者や副業イラストレーターが口を揃えるのは、「作画時間の劇的な短縮」です。商業イラストレーターの証言によると、「構図のラフ出しからアタリ作成までに従来は3〜4時間悩んでいたが、クリスタの3Dポーズ素材やランダムポーズメーカーを活用するようになってからは30分以内でベースが確定し、浮いた時間を着彩や質感表現に全振りできるようになった」といいます。
その一方で、知恵袋やコミュニティでは「フリーのアタリ素材を使うと、誰が描いても同じような絵面になってしまいオリジナリティが消える」「素材のポーズにキャラクターを無理やり当てはめた結果、そのキャラらしい自然なしぐさや感情が死んでしまった」という葛藤の声も根強く存在します。素材はあくまで「立体空間の整合性を保つための定規」であり、肉付けするキャラクターの骨格や感情表現まで素材任せにしてはならないという現実が浮き彫りになっています。