自身のiPhoneが水没判定を受けているかどうかは、特別な分解工具を使わずとも目視で確認が可能です。Appleが採用している液体侵入インジケータは、通常時は白色またはシルバーですが、水分を吸収すると鮮やかなピンクから赤色に変色する特殊素材で作られています。この確認を行うにあたり、最も確実なチェックポイントとなるのがSIMスロット水没確認です。
近年の主要モデルにおける液体侵入インジケータ確認場所は、本体側面のSIMカードトレイを取り外した開口部の内壁(ディスプレイ側)に配置されています。確認手順は以下の通りです。
1. iPhoneの電源を完全に切る。
2. SIM取り出しピン(またはクリップの先端)をトレイの小穴に垂直に差し込み、トレイを引き出す。
3. 部屋の照明の下、スマートフォンのライトやペンライトを斜め45度の角度からスロット内部へ照射する。
4. 内部の細長い帯状のシールをルーペや別端末のマクロカメラで観察する。
この部分にiPhone水没シール赤の反応が確認できた場合、内部に液体が到達した動かぬ証拠となります。なお、eSIM専用仕様でトレイが存在しない海外版の一部モデルを除き、国内で流通しているSIMトレイ搭載モデルは基本的にこの位置で統一されています。
現場でしばしば議論となるのが「湿気水没反応真相」、すなわち「水に落としていないのに、湿度の高い部屋に置いただけや手汗で誤作動・変色するのか」という点です。都内の修理工房チーフ技術者は取材に対し、「LCIは気体としての水蒸気(相対湿度)には反応しにくく設計されており、湯気が直接当たり結露して液体の水滴となった場合に初めて赤く染まる」と証言しています。つまり、「お風呂場に持ち込んで動画を見ていただけ」であっても、温度差によって内部で結露水が発生すれば、水没マークは非情にも赤く染まります。結露は立派な浸水事故であり、機械的な誤作動とは認められないのが業界の共通認識です。