ジャスティンのスタイル遍歴の中で、最も激しい論争を巻き起こしたのが2016年と2026年に披露したドレッドロックス(コーンロウ風のロックス)です。SNS上では「似合っている」というファンの声が上がる一方で、北米のメディアやアクティビストから厳しい非難が殺到しました。このジャスティンビーバードレッド批判理由の根底には、欧米社会における「文化的盗用(Cultural Appropriation)」の問題が横たわっています。
黒人コミュニティにおいて、ドレッドやロックスは単なる流行の髪型ではなく、人種差別への抵抗の歴史や宗教的・民族的な誇りと深く結びついたアイデンティティの象徴です。黒人女性や男性が職場や学校でロックスを理由に不当な制限や差別を受けてきた現実があるなかで、「白人セレブが単なる一過性のトレンドとして消費する」ことへの怒りと失望が、強烈なバックラッシュを生みました。
これに対し、ジャスティンは当初「ただ自分のやりたい髪型を楽しんでいるだけ」と反論を見せたものの、その後ブラック・ライヴズ・マター運動へのコミットメントや社会的対話を通じて自身の特権性を学び直し、髪型を短髪へと改めるに至りました。この騒動は、グローバルなインフルエンサーがいかに自らの表現と文化への敬意(リスペクト)を両立させるべきかという、現代のカルチャーシーンに極めて重い教訓を刻み込みました。