有馬ロイヤルゴルフクラブの真骨頂は、趣の全く異なる2つのチャンピオンコースを擁している点にあります。設計思想の違いを理解しておくことは、コースマネジメントにおける必須条件です。
広々としたフェアウェイと優美な景観が広がるロイヤルコースは、一見するとフラットで攻めやすく感じられますが、ロイヤルコースの難易度を底上げしているのは要所に配された池と絶妙なクロスバンカーです。距離もしっかり残されており、ティショットの落としどころを誤るとパーオンの難易度が跳ね上がります。無理にピンデッドを狙わず、グリーンの受けている面へ確実に乗せる手堅いショットが求められます。
対照的に、世界的コース設計者ロバート・ボン・ヘギーの手によって誕生したノーブルコースは、「光と影の魔術師」の異名通り、ドラマチックなマウンド群と立体的なハザード配置が特徴です。ノーブルコースの攻略法における鉄則は、設計者の視覚的トラップに惑わされないことです。フェアウェイのうねりやグラスバンカーの配置によってターゲットが狭く見えがちですが、落とし所となる安全地帯は計算されて設計されています。コースレイアウトを事前に把握し、ハザードを避けるクラブ選択と高精度のアイアンショットを徹底することがスコアメイクの要となります。