たけし軍団の歴史は、1980年代初頭の『ビートたけしのオールナイトニッポン』や『スーパージョッキー』の黎明期に端を発します。当初はビートたけしの付き人や運転手、草野球チーム「ボクシングクラブ」のメンバーなどを中心に自然発生的に形成されましたが、やがて芸能界でも類を見ない強固な階級ピラミッド(序列制度)が敷かれることとなりました。
軍団内の序列は、単なる年齢順ではなく「弟子入りした時期」「師匠の付き人を務めた実績」「貢献度」によって厳格に定められていました。古参の筆頭格である「一型(創設期メンバー)」から、後発の若手まで、師匠の前では私服の着席順から食事の配膳に至るまで徹底した縦社会の規律が守られていたのです。
以下は、たけし軍団の歴史を彩った主な歴代メンバーの系譜です。
- 一型・初期主要メンバー:そのまんま東(現・東国原英夫)、大森うたえもん、ガダルカナル・タカ、つまみ枝豆、ダンカン、松尾伴内、柳ユーレイ(現・柳憂怜)
- 中堅・定着期メンバー:グレート義太夫、井手らっきょ、ラッシャー板前
- 後発・平成期加入組:水道橋博士・玉袋筋太郎(浅草キッド)、三又又三、お宮の松、アル北郷、東京名物大神本舗ラーメン(現・ダイオウ)など
当時の特番インタビューや自著でメンバーが語った「軍団の掟」によれば、師匠への絶対服従はもちろんのこと、兄弟子への礼儀を欠いた者は即座に謹慎処分を受ける過酷な環境でした。しかし、この強固な規律こそが、過激極まりないテレビの現場で誰一人命を落とすことなく、チームプレイで笑いを生み出し続ける防波堤となっていた側面は見逃せません。