さかなクンの帽子が単なる「タレントの被り物」ではなく、国家や学術界に公認された「正装」へと昇格した決定的な出来事が、参議院国際経済・外交に関する調査会への参考人招致でした。
国会には、議院規則第213条において「議場又は委員会議室に入る者は、帽子、外とう、えり巻、つえ、かさの類を着用し又は携帯してはならない」という、品位や礼節を維持するための極めて厳格なルールが存在します。明治以来の憲政史上、病気療養中などの例外を除き、帽子を被ったまま委員会室へ入ることは原則として許されてきませんでした。
しかし調査会理事会において、各党の理事が協議を重ねた結果、「さかなクンのハコフグ帽子は本人の社会的識別記号であり、品位を欠くものではない」として異例の特例着用許可が全会一致で下されたのです。当日は白衣にハコフグ帽子という普段通りの出で立ちで着席し、海洋資源の保全や水産業の未来について情熱的な意見陳述を行い、議員たちから大きな称賛を浴びました。
さらに注目すべきは、社会的なTPOに合わせた徹底的なバリエーション展開です。東京海洋大学客員教授としての講義や式典のみならず、驚くべきことに冠婚葬祭用の黒いハコフグ帽子まで特注で制作されています。通夜や告別式に参列する際、喪服に合わせた完全な漆黒のハコフグを着用して深々と一礼するその姿は、関係者の間でも「礼節とアイデンティティの完璧な調和」として深い敬意を集めています。