ネット社会において最も広まりやすい誤解が、「遠藤氏は自民党に入党したがっているのではないか」「自民党の操り人形ではないか」という短絡的なレッテル貼りです。しかし、政治の力学を構造的に紐解くと、まったく逆の現実が見えてきます。
維新が自民党と交渉する際、もし自民党の完全な軍門に下ってしまえば、第三極としての維新の存在価値は消滅し、大阪の強固な支持母体を失うことになります。遠藤氏自身、かつて党内会合で「自民党に擦り寄ったら維新は終わりや。相手の懐に入って、喉元に刃を突きつけるからこそ交渉ができるんや」という趣旨の強い発言を残しています。
つまり、親密な関係をアピールすること自体が、自民党に対して「言うことを聞かなければ、いつ国会を止めるかわからない」という脅し(抑止力)として機能していたのです。この高度な二面性を「癒着」としか捉えられない単純化された言論空間が、ネット上の根強い誤解を生み出す土壌となってきました。